藤田昌志 比較文化のブログ

和・洋・中を比較文化学的に考察する。トピックは音楽、映画、本の紹介、歴史、文学、評論、研究等 多岐にわたる。

命に危険な暑さ

     命に危険な暑さ
 命に危険な暑さを気象予報士が訴える。線状降水帯、ゲリラ豪雨、竜巻の発生に注意してくださいと気象予報士が言う。彼らは注意喚起しかしない。できない。なぜなのか言えない。「言えない」というのは不可能ではなく、「許可」がないということである。
 テレビは巧妙な仕組みで報道されている。危ない発言をする人間は出演回数が減っていき、如才ない、そして視聴率を稼げる人間だけがテレビに出ることになるから、テレビに出る人間はほぼ同じ人間になっていく。
 命に危険な暑さを助長している原因の一つは、休日になると、マイカーで観光地に繰り出す人たちだろう。マイカーブームを予想した星野芳郎氏も今はないが、氏が生きていたら、今の「命に危険な暑さ」をどう評論するだろうか。京都はコロナ前に戻ったような観光ブームで、皮肉なことに財政が黒字化した。
 気象予報士は命に危険な暑さに十分、注意して、こまめに水分補給をして、エアコンをつけて過ごしてくださいと通り一遍のことは言うが、休日にマイカーで観光地に出かけるのは控えてくださいとは言わない。
 命よりも金儲けのほうが大事な社会なのだ。経済発展はもう無理なのに、それでもまだ経済発展しようとしているのが日本だ。おまけにその儲けた金は一部の富裕層に吸い上げられる。(共産党みたいな考えだなあ。)
 祭りみたいな大阪万博とギャンブルで今一度、経済発展しようという、昭和の発想の大阪維新は二番煎じもいいところだ。
 脱経済発展と人口減を見据えた将来像から新たな政策立案をする政党が出てこないものだろうか。理念的にはそういうことになる。


                              2023.8.9  水曜日

















                        2023.8.9          水曜日

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