藤田昌志 比較文化のブログ

和・洋・中を比較文化学的に考察する。トピックは音楽、映画、本の紹介、歴史、文学、評論、研究等 多岐にわたる。

開いた体系と閉じた体系

 

                                                 
      開いた体系と閉じた体系
 開いた体系と閉じた体系ということが外国語と日本語の関係で言われることがある。柳父章氏が言っている。文化についても同様のことが言われる。
 開いた体系は、世界を目指し、枠を拡大していく。逆に、閉じた体系は周りの世界で発展をやめ、枠を区切って閉じて、その中で存在していく。
 価値的には開いた体系のほうがよく、閉じた体系のほうが悪いような印象がある。
 我々は西洋中心の進歩、発展、拡大といった開いた体系を循環、不発展、適正規模の閉じた体系より優れたものと刷り込まれて、この明治以来の時代を過ごしてきたようだ。
 これからは、循環、脱発展、適正規模の閉じた体系が重視されなければならないのは、地球温暖化の解消、脱原発の実現の観点から必要なのに、「金が命」の風潮はとどまることがない。ゲスマスコミが舵きりをしないことも一因だ。彼らは状況を解説するだけで現実変革のための実践をしないずるい連中だ。
 もともとマスコミとは広告収入、視聴率命のゲスな文句言い集団だ。そう思ってみると、よくわかる。彼らの本質が。


                         2023.8.25    金曜日

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