藤田昌志 比較文化のブログ

和・洋・中を比較文化学的に考察する。トピックは音楽、映画、本の紹介、歴史、文学、評論、研究等 多岐にわたる。

自由ということば


   自由ということは゛
自由ということばは
本来、「好き勝手にする」という意味で、
柳田国男も文章で
柳田の幼年時、柳田の田舎の家の前に酒に酔っ払った男が来て
 「俺の自由だ」と言って
暴れたという話をしている。
明治10年ごろの話で、
自由民権運動の影響があったらしいが、
その酔漢は
自由について本来の意味で使っていたということだ。
明治維新以来、
国家のために尽くすことが第一とされ、
孝よりは忠を重んじる武士の精神的的風土は
天皇崇拝と結びついた。
教育も「神の国」日本は
世界で一番、幸せな国と国民に刷り込み、
それが破綻した後は
アメリカの「自由」が第一とされ、
80年それでやってきた。
先祖返りで
全体主義的な雰囲気が満ちてきている。
「自由」がそれだけで成り立つものでないことを
文化的に回顧、反芻してみたい。
欧米の警官は法に反すると、ガンガン警棒で殴るし
必要なら発砲する。
日本では躾を受けないで、さらに
自分で自分をしつけられない者は
家族殺しを行ってしまうことがままある。
マスコミはそれをセンセーショナルに報道し、
視聴率や販売部数を稼ぐ。
世も末だ。

しかし、明日は来るから

「自由」について考えよう。

                             2023.9.29   金曜日

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